落語が好きです
中学生でこんな趣味なので、
周りに知っている人がいません
私は落語家さんの動き(水を飲む 襖を開ける などなど)が好きなんですが、
どなたか、
動きがたくさんある落語を教えて頂けませんか?
落語は語りだけでなく、動作や表情も大きな要素です。
詳しいことは先の回答者さんたちがおっしゃられましたので、演目の紹介を。
時に動作なくしては判らない噺もあるんです。かぶる演目もありますが。
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『ちりとてちん』(『酢豆腐(すどうふ)』とも)
:飲み食いするしぐさ。腐った豆腐を食べるリアクション。
『禁酒関所(きんしゅせきしょ)』(『禁酒番屋(きんしゅばんや)』とも)
:カステラや油といつわって酒を運ぶしぐさ。最後とんでもないものを飲んだ後のリアクション。
『饅頭こわい(まんじゅうこわい)』
:饅頭を食べるしぐさ。饅頭の種類によって食べ方を細かく替える点も見どころ。
『動物園(どうぶつえん)』
:動作ありきの噺(はなし)。虎の皮を着るシーン、虎になりきってのしのし歩くしぐさ。
『疝気の虫(せんきのむし)』
:これも動作ありき。ちょっと…説明に困るのですが。
『手水廻し(ちょうずまわし)』
:長い頭の男が頭を振り回すしぐさ。たらいから水を飲むしぐさ。
『尻餅(しりもち)』
:餅をついているという見栄で、嫁はんのお尻をぺたんぺたん叩いて音を出すしぐさ。
『らくだ』
:死人のカンカン踊り。紙屑屋(かみくずや)の酔っていく過程。
『骨釣り(こつつり)』(『野ざらし(のざらし)』とも)
:釣り糸を垂れるシーン。
『親子茶屋(おやこぢゃや)』
:今はもう見られない、お茶屋での「狐釣り(きつねつり)」という遊び。
『たいこ腹(たいこばら)』(『太鼓腹』『幇間腹』とも表記)
:若旦那が幇間(ほうかん)の腹に、鍼を刺すしぐさ。
『初天神(はつてんじん)』
:アメを選ぶしぐさ、団子の蜜をなめるしぐさ、タコを揚げるしぐさ。
『代書(だいしょ)』(『代書屋(だいしょや)』とも)
:代書屋の文字を書くしぐさ、書き損じを二重線で消し、訂正印を押すしぐさ。
『風呂敷(ふろしき)』(『風呂敷間男(ふろしきまおとこ)』とも)
:押し入れの中に隠れた男を逃がすため、亭主の頭を風呂敷で包む。
『餅屋問答(もちやもんどう)』(『蒟蒻問答(こんにゃくもんどう)』とも)
:生悟りのニセ僧侶のところに、問答をふっかける修行僧があらわれ、身振り手振りで問答が進む。
『地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)』
:地獄で人呑鬼(じんどんき)に飲み込まれた四人の亡者たちがお腹の中で大暴れ!
『四人ぐせ(よにんぐせ)』
:目をこするくせのある男・鼻の下をこする男・時分の袖を引っ張る男・「ポン!」と手を打つ男の出て来るドタバタ劇。
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ほか、動作にならって挙げれば。
*煙管(きせる)に莨(たばこ)を詰めたり、火を点けたり、吸うシーン。
…『崇徳院(すとくいん)』『百年目(ひゃくねんめ)』『芝浜(しばはま)』『立ち切れ線香(たちぎれせんこう)』ほか。
*徳利で酒を注ぐシーン。
…『ちりとてちん』『禁酒関所』『一人酒盛(ひとりさかもり)』ほか。
*箸で物を食べるシーン。有名なのは蕎麦やうどんを食べるしぐさ。
…『ちりとてちん』『らくだ』『煮売り屋(にうりや)』『二番煎じ(にばんせんじ)』『時うどん(ときうどん)』(『時そば』とも)『ぜんざい公社(ぜんざいこうしゃ)』『正月丁稚(しょうがつでっち)』『ふぐ鍋(ふぐなべ)』ほか。
*博打で壺を振るシーン。
…『狸の賽(たぬきのさい)』『看板の一(かんばんのぴん)』ほか。
*人力車に乗るシーン。
…『いらち俥(いらちぐるま)』『替り目(かわりめ)』『高倉狐(たかくらぎつね)』ほか。
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とうてい挙げ切れません!
頼もしい若者が出てきたもんだ。おぢさんは嬉しい。
動きが多いというのは、「内容的に動きが多い演目」と「芸風で動きが多い噺家」の組み合わせです。
微妙な仕草や表情で演じる噺家の場合、もともとの演目に大きな動きがあっても見た目が派手でなく、ちょっとした部分で客を唸らせることもあります。
逆に「布団の上の運動会は夜中にやれ」とでもいいたくなるような・・・
おっと、中学生でしたね。これは失礼。
ま、そういう噺家も、います。
悪いという意味ではなく、人によって違うという話です。
もともと動き(というより演出的な所作)が多い内容の演目というと「火焔太鼓」「風呂敷」「粗忽の釘」「愛宕山」「地獄八景亡者戯」「蔵前駕篭」などなど。
挙げていくときりがなくなるほど、ありますね。
一方、「なぜこの噺がスペクタクルになるんだ」という、とにかく動き動き動きが特徴の噺家といえば、昇太と談笑が筆頭です。
上方の場合は「見台や小拍子」があるので、どこまでが演目や噺家に依存するものなのか私には言及できませんが、見台を使わない高座での枝雀のアクションといったら、もう江戸だ上方だなどという議論がばからしくなるほどすばらしかった。
これらの噺家を「動」とすると、「静」の代表は圓生、先代文楽、先代正蔵など。
彼らは文字通り「名人」と呼ばれ続ける人ですが、だからといっていま急いでわかろうとする必要など、どこにもありません。
大きい動きに慣れてくると、逆に微妙な仕草が気になってしかたがなくなる。
ゆっくり、のんびりと、楽しんでください。
私の知ってる限りでは、「蛇含草」、「時そば」などが動きが多い落語だと思います。
落語家さんの動きに興味があるなんてすごいところに目を付けましたね。
ご意向とはちょっと違うかもしれませんが桂枝雀師匠の落語は動きがありテンポもあり見ても聴いても楽しめると思います。ただあなたの好みが江戸情緒を楽しみたいのならばちょっと違うかもしれませんね。上方の落語家さんですので…
江戸落語でしたら
「茶の湯」のまずいお茶を飲むしぐさ、「酢豆腐」腐った豆腐を食べる仕草、「首提灯」切られた首の方向が定まらないしぐさ「愛宕山」後ろからお尻を押しながら山を登ったり、飛び降りた谷底から上に飛び上がるために堪えの師なりを利用しようと竹を一生懸命しならせようとするしぐさ「一人酒盛り」酒癖の悪い人の酔っていくしぐさ、「寝床」旦那の下手な義太夫を無理やり聴かされている時の店子たちのしぐさ「五人廻し」(廓噺はまだ早いですかね。^^)花魁がなかなか来ず店の若い衆に5人の性格の全く違う客が文句を言う時の人物の使い分け、「掛け取り漫才」借金取りをそれぞれの好みの趣味に合わせて色々な芸を見せてごまかして帰してしまうという噺、等は如何でしょうか?
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