「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」が映画化されましたが、これは実話ですか?
自分は1年以上前(?)にまとめサイトで一気読みしたんですが、その時『これフィクションだな』って思いました(登場人物や仕事を続けるという選択を取るラストの部分)。
事実は作者に訊くよりほかはないと思います。
ただ、事実だったとしてもかなり誇張して書かれ
ていると思います。
まず、どんなに優秀だったとしてもSEとしての
仕事を始めて2つ目のプロジェクトでリーダーを
任されるなんてことはあり得ないでしょう。だか
らブラック会社なのかもしれませんが、そんな会
社は遠からず潰れるはずです。SEに必要な技量
はコンピューターの知識や技術だけではありませ
ん。システム化する対象業務の知識や社会の一般
常識、ときとしては法律の知識まで必要になるこ
ともあります。SEの仕事はどんなにコンピュー
ターの技術があっても実務経験1年や2年でリー
ダーをこなせるほど甘くはありません。
最初のプロジェクトでのリーダーですが、この人
みたいな訳のわからん人間はコンピューター業界
に限らずどこにでも五万といる人間だと思います。
社長はふたつ目のプロジェクトで主人公をリーダー
に抜擢したこと以外、常識的な人間のように描か
れていますので、この会社が「ブラック企業」で
あるゆえんはすべてこのリーダーにあるか、社長
の無能さに帰することができると思います。逆に
言うと、この会社は「ブラック企業」なんかでは
ありません。単に、どこにでもある零細企業です。
ブラック会社というのは社長からして悪意のかた
まりであるような人間であり、自分の金銭的な利
益しか考えていない、そのようなトップが経営し
ている会社です。トップがそのような会社ですと、
悪意のない社員までギスギスしていて、卑屈であ
り、余裕がありません。
まあ、いろいろとりとめもないことを言ってしま
いましたが、コンピューターソフトの小規模開発
プロジェクトの内部を描いた作品としてはそれな
りによく描かれていると思います。この作品はや
はりコンピューターソフトの開発プロジェクトの
実務を経験した人ならではのものです。そのよう
な意味ではフィクションが織り込まれてはいるが
どこにでもある実話として捉えてよいかもしれま
せん。
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