ファーストガンダムのセイラは他の登場人物と違い尊敬されているように見えるのですが、なぜなのでしょうか?ネタバレでも構いませんので、ご意見をお願いします。
より正確には、
「尊敬されている」というより、
「ちょっぴり(?)近寄りがたい」(あまりなれなれしくしにくい)
というところなのではないでしょうか。
で、なぜ近寄りがたいかっちゅうと、それはほかの方々ご指摘の通り、
「育ちが良く、凛とした性格の持ち主だから」
と。
ネタバレ・・・ということで申しますと、
彼女の本名は「アルテイシア・ソム・ダイクン」と言い、
劇中で地球連邦軍と戦争しているジオン公国の前身である「ジオン共和国」を設立した
「ジオン・ズム・ダイクン」
の娘なのです。
ジオン共和国・・・というか宇宙市民全体の思想的指導者であり、
また、ジオン共和国において政治的指導者でもあったジオン・ズム・ダイクンの娘だからこそ、
「育ちが良く・・・」
という話に、なるわけです。
さらにネタバレ(というほどでもないかも知れませんが)してしまえば、
ジオンの“赤い彗星”ことシャア・アズナブルは、彼女の兄に当たります。
(シャアの本名は、キャスバル・レム・ダイクン。)
シャアもまた、ジオンの子であるからこそ、ジオンを我が物としたザビ家に対し復讐せんとしているわけです。
この「ジオン共和国を乗っ取り、ジオン公国を名乗った」ザビ家により、
ジオンの忘れ形見であるキャスバルとアルテイシアもまた、生命の危機にさらされることになります。
(なぜなら、ジオン・ダイクンは急逝したのですが、それはザビ家の者によって謀殺された可能性が高いから。)
なので、親ジオン・ダイクン派の者の手で逃がされ、
逃亡先で、「マス家」の養子となったため、以来、「セイラ・マス」と名乗っているという次第。
そういうわけですから、彼女は、いわば「亡国のお姫様」みたいなものでありまして、
そこから来る精神性(気高さ?)の違いから、一目置かれている(距離を置かれている)ということなのだと思いますよ。
ちなみに、この彼女の出自については、ホワイトベースの仲間うちでは、全編通じてほとんど知る者がいませんので、
明確に「出自が違うから」という理由で距離を置かれているわけではありません。
「な~んか、オレらとは育ちが違うっぽいね」ということを、クルーは感じ取っているものと思われます。
ファーストガンダムの最初の方で、けが人の救出や手当てをしているときに
セイラは「医者の卵」だと言ってませんでしたっけ?
だから、聡明で少し近寄りがたく、他の人とは違うような上品なキャラクターだと思います。
サイド7にジオンが侵攻した時にみんなパニックになってましたよね?
そんな時でも『軍人よりも冷静に対応している』ところで評価されたのでは
ないでしょうか?
正規の軍人がほとんどいない混乱した状況で冷静にしていられる。
というのは民間人の多いWBのクルーには頼もしく写ったでしょうね。
「WBのクルー」で「ガンダムのパイロット」と「戦闘機のパイロット」になり、「シャア(撃墜王)の妹」で在りながら「ダイクンの娘」と判明する。
その他に、あの性格が加われば、常識的に近寄りがたいのは確かだと思います。
【追伸】
よく考えたら、セイラもWBの撃墜では「4番目」に入るんじゃない?
毅然としているから、かなぁ。
尊敬と言うか、一番人望があったのはリュウだと思いますが。
高貴な産まれだから、その雰囲気で・・・・・。
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